心がburnした
風と共に去りぬ を観た
一言でいうと、胸焦がれた。
1939年公開
南北戦争直前の、南部を舞台にした映画。
大農園の娘で、貴族階級のスカーレットの半生を描いた物語。
上映時間、約4時間の超大作
初めにびっくりしたのがね、
え?これ約80年前の映画なん?
完成度バリ高くね?(小並感)でした。
映像がそんなに古めかしくない
デジタルリマスター版を観たからか?
エキストラもばっこばっこ使ってるし、
煌びやかなドレスもふんだんに出てくる。
家が焼け落ちる大迫力のシーンなんかもありで。爆発もありのドンガラガッシャーンよ。
金、かかっとんなと。
惜しげもなく金つこてるな。と。
1939年、世界恐慌から約10年、すでに第二次世界大戦始まってるけれども。
娯楽にこれだけの資金を投入できる辺り、やはりアメリカは大国だったんだなと。The U.S.の底力を見せつけられた。
てか、この時代はもっとちゃっちぃ物しか作れないだろうってどこかで思ってた私を恥じたい。
まぁ、この映画が何故これだけ私の胸がburnしたのかと言いますとね、
スカーレット・オハラ演じるビビアン・リーのその美貌ですよね。たまらん美人。
あれに誘惑されて落ちない奴いんの?落ちんやつは修行僧かなんかなの?
ってほどビューチフル。上目遣いのシーンとかね、まつ毛バッサバッサでね、私が惚れるかと思った。喪女の枯渇したハートでも潤すかわい子ちゃん。それがビビアン。
でもねー、このスカーレットがまった性悪女で。計算高くて、自己中な女っすよ。
自分が可愛いの知ってるんだもん。色んな男に色目使うの。同性からは嫌われる、よくいるタイプっすよ。
普通、こうゆう女って主人公というか、主人公を苛め倒して最後は不幸になるヒール役の性格なんだけどね。このヒールが主人公張ってるので、なんだか新しかった。
でもね、スカーレットが本当に好きなのは一人だけ。でもそいつには絶対に振り向いて貰えない。情熱的なまでにアプローチするけど、振り向いて貰えない。。。あはれ、、、
振り向いて貰えなくて、ヒスってた時に出会ったのがレット。
あほほどダンディ。一瞬にして私の心臓をぶち抜いていった。
激渋い。
レット演じる、クラーク・ゲーブルは
風と共に去りぬに出演したのが30代後半らしく。。。
しっぶ。50代かと思っとったわ。
昔の人って、実年齢+20歳で見えるよね。なんでだろうね。
現代人が子供過ぎるのだろうか。
とにかくね、レットは高飛車で高慢ちきなスカーレットの心理を全て読取ってんの。
大人の余裕がある男。大好物です。
まぁ、色恋沙汰にうつつを抜かしている間にも、
南北戦争がひしひしと押し迫ってくるのですよ。
スカーレットは戦時中、アトランタに住んでいたんだけれど、アトランタに北軍が進駐するのがわかって、命からがら故郷のタラへ帰るんです。
でも、帰ってみるとそこは自分の知っている故郷ではない。無残に破壊され尽くしている。
スカーレットはこの時、畑にあったわずかばかりの人参を引っこ抜いて、土のついたまま貪り食べて、
「もう飢えに苦しむことは2度としない」
と高らかに夕日に向かって宣言をするわけです。
そっから馬車馬の如く働くんですね。
高慢ちきで高飛車、だけど一途。それ故に一本気でどんな困難にも立ち向かっていく強さがある。
困難は終戦の後にも、立て続けて起きて行く。それでも立ち上がって、前を向いて歩いていく。かっこよすぎんか?
ほんでな、映画の最後に
Tomorrow is another day.
と言うの。明日は明日の風が吹く。的な。
もうね、俺氏、
うぉぉぉおおおおおどぉおおぉおお
て感じね。
これが元ネタかぁ!!!!!
みたいな。
情熱的に生きていくスカーレットに
心奪われた晩冬の夜でした。