一人映画の話
大学時代、下宿先の近くに映画館があった。
チャリで5分くらいだし、なんといっても"学割"という最強の切り札も持っていた。
レディースデーに行けばもっと安く観れる。
マッドマックスは感動して、字幕版で2回は行ったし、4Dバージョンで再映されると聴けば、一目散に映画館へ駆けつけた。
映画鑑賞のミソは"一人"であることだった。
私は本当に思いつきで行動するので、ふと「この映画観たい!!」と思った瞬間、上映時間を調べてフラッと行く。友だちとスケジュールを合わせる暇なんてない。思い立ったが吉日。やりたいことはすぐやらないと、いてもたってもいられない性質だ。
この一人映画の習慣を大学の友達(男)にいうと、
「それ、やべえよ」
と言われたことがある。
むむむ。。。
何がやべえのか全く分からなかった。
その時は、映画は友達を誘って複数人で観るものだよ。
と暗に言われたような気がした。
なんで一人で観ちゃいかんの?
映画なんて、上映中は話はしないじゃんか。
そしたら一人で観にいくのも二人で観にいくのも変わらんじゃんか。
逆に映画一人で観れないやつ、このさき生きてけないって。
と思っていた。
なんか今になってみたらちょっと分かる。。。
わしは個に固執する。自我が強くて自意識過剰。
わがままで協調性の欠片も無い。いつ如何なるときも急速165km/hで自分をそのままド直球で貫こうとする。
やりたい事があれば、絶対にやり遂げる。それが例え一人でも。
それがいい所でもあるけど、柔と剛だったら、剛しかない。ただのモーレツババア。
持ち球はストレートしかない。フォークやカーブなんて投げられない。
そうゆうのを、見透かされていたような気がする。
球種を増やす事で、なんだろう、もっと人付き合いだったり世渡りが上手になれることはよーーく分かる。気がする。
その一方で、分かる人には分かる気がする。
わっかいな。